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「だってさぁ、一人暮らし始めて歳も30越えるとさぁ、色々面倒で邪魔になってくんだよね。最近電子レンジに腹立ってるし」
「それは分かるわ」
「分かるわって、あんたボーロと違って実家暮らしでしょうが。母親に全部やってもらってて何が面倒だってのよ?」
「うっせぇ」
「あとさぁ、毎日疲れてっからイチャつく気にもなんねぇし何なら話しもしたくねぇんだよな」
「それも分かるわ。女って喋り出すとやかましいんだよな」
「それよ」
「…あんた達嘘でしょ?」
「どうせ顔見合わせりゃ喧嘩しかしねんだから」
「大いにそれな」
「あんた達そんなんじゃずっと独身のままよ?」
「人の心配する前にてめぇの事どうにかしてから言えよ」
さっきからずっとうっせぇな! 酒不味くなんだろうが! イラッとしてきてボーロと揃って言い返すと「あらごめんなさいね!!」と稲瀬は慌てて謝ってきた。
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