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「可哀想になぁ、魔法が使えないだけで処刑されちまうなんて。」 「更にはなんだっけ。こいつの親は最後の面会までも断ったんだろ?」 意識がさほどない中、そんなような会話が聞こえてくる。 きっと声的に、今俺を担当している看守2人だろう。 重たいまぶたを頑張って上げると、目の前には薄汚い靴が2人分見えた。 「あぁ、「こんな出来損ないのゴミには話すことは無い」だっけ。」 「そうそう。」 きっと、俺の母親のことを言っているのだろう 俺の事を捨てた、張本人。 顔は、いまいち覚えていない。 けど、きっと僕は、母親を一生恨むだろう。 壁と床は今にも壊れそうな古いコンクリートに、ボロいカーペットだけの質素な部屋。 更には、腕に処刑人の印も刻まれてしまった。 こんな地獄みたいな生活を送ることになったのは、紛れもない母親のせいだから。
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