01.不良になった幼なじみ

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そうこうしているうちに時計を見ると、もう8時近くになっていた。 「あ、もう出なきゃ!」 私は冷めきらないお弁当を慌ててポーチに仕舞い、リュックに入れた。 「あら、もう出るの?」 「うん。今日は日直なんだ」 私はお母さんにさらりと嘘をついた。 まさか男子に呼び出されているからはやく行かなくちゃいけないなんて言えない。 「いってらっしゃい。そうだ、春菜、今日だからね!」 「え? うん。いってきまーす」 余裕がなくお母さんの言葉に適当にうなずいて、玄関横にある全身鏡で自分の姿をチェックしてから、家を出た。
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