09.最悪の展開

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昼休み、いつも通り龍くんとお弁当を食べている。 すっかりこの日々にも慣れて、美玲たちも昼休み私がいないことになにも言わなくなった。 「春菜、今週の土曜予定ある?」 「え? ないよ」 「じゃあ出かけよう」 「どこに?」 突然なんの話か、まだついていけていない。 「どこでもいい。春菜が行きたいとこ」 「どうして?」 「話があるから、二人になれるとこに行きたいだけ」 話ならここでだって、家でだってできる。でも真剣な顔をしている彼にそんなことは言えなかった。 「……わかった。考えておくね」 急にどうしたんだろう。 話って、もしかして夜のことを教えてくれるのかな。 龍くんについての悪い噂はいくつもあるし、夜帰ってこないのも気にかかるけれど、今隣にいる龍くんを信じたい。 昔から知っている龍くんが、悪いことなんてするわけがない。
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