夕暮れ夏の神隠し
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気づけば、朝になっていた。 いや、朝というより昼が近いだろうか。 体が重くなって、視線が段々と高くなっていったと思ったら、 周囲の音が増して、人々のざわめきが聞こえてきたのだ。 非現実的な現象に思わず、ぼやけていた頭を覚醒させた。 すると、町は町ではなかった。 見慣れた住宅街とは程遠い。 私は、赤レンガの家々が目立つ、石畳みの大通りの真ん中に立っていた。
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