2人が本棚に入れています
本棚に追加
①
例えば
今の時代よりもっと
もっと光が少なかった頃に
人は本当の闇と
本当の光を
感じていたのだろうか?
遥か遠くから降り注ぐ光を
瞳の奥で感じ
研ぎ澄まされた感覚で
漆黒の闇を感じていたのだろうか?
光の中には影があり
闇の中には光が差す
日が昇り瞳を閉じても明を感じて目を覚まし
何かをしようにも
何も見えなくなり眠りにつく
そんな時代に生まれたならば
人はもっと
動物らしく
本能に従い
迷いもなく生きられたのだろうか?
いつの時代にも幸せと
不幸せは混在し
一生を終えたのだろうか?
輪廻があるかは分からないが
私は誰かの生まれ変わり?
そして今の私も
いつか誰かの生まれ変わりとして
また、生まれて来るのだろうか?
死ぬことは怖い事だが
人は死ぬ事で
生まれて来た事の意味を知るのではないだろうか。
残念な事に
それを、死んだあと人に伝える術は無いが。
一つだけ確かな事は
個の寿命はたかが知れているが
子孫を残せば
命は永く繋がるという事
原理
だな。
人の一生は
光から闇へと繋がる
ルートのようだ。
長いか
短いか
真っ直ぐか
曲がっているか
ただ
それだけ
そして
私の人生はあと少しで闇へと消える。
先人は道しるべ
END
最初のコメントを投稿しよう!