第一章『合原貴晴と朝顔』

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「原さんは、花火……残念だったな」 「仕方ないよ。浴衣は着れたし、屋台はもう少し見れるかな」  コロンとした丸い目に、歯を見せる笑顔が可愛らしい。原さんの明るく優しい雰囲気に、俺はどうにも惹かれるんだと途中で気付いた。 973b6146-1beb-4e6a-9f91-51d1250545f5 「花火も終わったし、早めに行った方がいいかもね」  久しぶりの会話に、内心ドキドキしてる。 8c807188-efc5-49a4-accd-97821a2445fd  原さんが、こっちを見て笑ってるのだ。いつもと違う、初めて見る浴衣姿、どう考えてもこの状況で褒めたりできないけども、心の中で似合ってるって強く思った。  花火を見上げる原さんを想像する。最高に美しい光景だな……。 019c2fe6-fe8e-4a91-b429-4c48ffbcb413 niji・journeyにて作成(1) 挿絵:ゴリラの素材屋さん 様(2)    オバケロン 様(3)
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