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「だよね、行かないと」
原さんが彼氏の腕をポンポン叩くと、彼氏は二人の友達をシカトしてすぐに耳を傾けた。
完成形のナチュラルな二人の空気感、“普通”っぽいこれが一番、長い間壊れない。良い関係を築けてるんだって、何気ない動作で改めて知る。
「んじゃ、行くか。ウタは何食べたいんだっけ」
「カレーパウダーかかった、ポテト食べたいかな」
「よし、買い行こ」
パタパタ別れた彼らを一度だけチラッと振り返ると、手を繋ぐし幸せな後ろ姿が徐々に遠退く。
niji・journeyにて作成
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