第一章『合原貴晴と朝顔』

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「だよね、行かないと」  原さんが彼氏の腕をポンポン叩くと、彼氏は二人の友達をシカトしてすぐに耳を傾けた。  完成形のナチュラルな二人の空気感、“普通”っぽいこれが一番、長い間壊れない。良い関係を築けてるんだって、何気ない動作で改めて知る。 463e1fb5-96ea-4944-9258-822fba700304 「んじゃ、行くか。ウタは何食べたいんだっけ」 「カレーパウダーかかった、ポテト食べたいかな」 「よし、買い行こ」  パタパタ別れた彼らを一度だけチラッと振り返ると、手を繋ぐし幸せな後ろ姿が徐々に遠退く。 ba3fbd36-7f6f-401e-b90e-55f454494cc2 niji・journeyにて作成
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