第三章『原詩菜と飴玉』

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 そんなお姉ちゃんの、キッチンテーブルに置いた大きな通勤バッグから、スマホのバイブが鳴り始め伝えるが、のままでいいと言われた。 「……あの人から電話?」 2b5a4de3-955e-49dd-a965-d0ac6a16791a 「多分。今はいいや。後でかけ直すよ」  お姉ちゃんを振って、また告白する男性と付き合うお姉ちゃんが、私には分からない。真面目な性格だからこそ、理解できないのだ。  実際、真面目じゃないのか? 7cb18c03-945a-467e-9dde-673391f1b83a  でも、私が見るに遊び惚けているように見えないからな……。物欲もなく貯金ばっかりしてるみたいだし。  それに、恋愛を重視するタイプでもない。お姉ちゃんの一番は、ずっと学ぶことだったから。 6c31ea64-ac6f-4c00-b0d4-5663c9eb3220 挿絵:as 様 / 寿司娘 様    nono 様 X:@AIpic8888 / @xxas8888 @nono___xxx_
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