第三章『原詩菜と飴玉』

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「暫く立ち話してた。ねぇ詩菜、皐月君って彼女、いるの?」 64377ecb-3d5e-4d86-8d50-469d8d52a86c  この質問……最近多いな。 「私は知らないよ。皐月君のお母さんから聞いてって言われたの?」 「あはは。かる~くね、詩菜とユウダイ君の話をしたからだと思う。うちはどうなんだろう? って」 9dfce463-2e85-444d-8ae8-28f8de0681e2 「ちょっとお母さん、恥ずかしいじゃんやめてよ」 「何も言ってないよ。あの頃は私たちも……って、振り返ってるうちに二人で笑いが止まらなくなっちゃって」  思い出し笑いするお母さんが、両手で口を覆う。 「どういう人がタイプとか、そういう話もしたことないし、分からない。分かっても、多分お母さんには言わないと思うな~」 挿絵:as 様 / 今宵。様 X:@AIpic8888 / @xxas8888 @256ki_
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