第三章『原詩菜と飴玉』

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 クスッと笑うお姉ちゃんは、会話に入らずお味噌汁を飲む。食後にやっとスマホを確認したものの、すぐ鞄にしまい二階へ消えた。  消えたがすぐ一階に戻ったお姉ちゃんは、今からお風呂に入るみたい。電話のかけ直しはいつになるのだろう?  お姉ちゃんは話しやすいし、相談乗ってくれる姿は頼りにもなる。  ただ本人は、あまり自分の世界を話すタイプじゃない。何か悩みがあっても、妹の私にまでは伝わらないまま解決しているようにも見えていた。 2e292e6e-c0bd-48cb-80b2-8854878bf7d1  原先生の学校での悩みを知らない。お母さんは聞いてるかもだけど、いろいろあるよね……。 4875c452-935a-4762-b81a-4a2314b8162b  “原ちゃん”と呼ばれる英語の先生、原先生は明日も爽やかに教室へ現れるだろう。 26921588-9f0e-48c8-a7a1-ae2209dfae08 挿絵:as 様 / ゴリラの素材屋さん 様    碧狗 様 X:@AIpic8888 / @xxas8888
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