第三章『原詩菜と飴玉』

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「二組、メイド喫茶するんだってね」 「うん、ちょっとずつ準備進めてるよ。六組はわたあめの販売するんでしょ」 「そう、色付けるから可愛いよ。わたあめ、美味しいよね」 「美味しいよね。ヤヨイはお祭り行ったら、必ず買うって話してたよね」 fb08f24a-0f31-4c7d-949f-49502ad75da4 「すご、覚えてたんだ」  普通に話しているけれど、温度の低さは伝わるもので、でもユウダイ君がいない時のヤヨイの空気にもう違和感はなかった。 8075eebe-f78d-441a-b42b-eac00f89c341 「それ、着るの?」  腕にかけたメイド服を指差すヤヨイに頷くと、ヤヨイは品のある笑みを浮かべる。 挿絵:tomorrow 様    ゴリラの素材屋さん 様
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