第三章『原詩菜と飴玉』

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「いいね、可愛いじゃん。誰が着ても、必ず可愛くなれるアイテムだよね」 a8480b0f-62e5-4bc3-b552-49b222517b18 「前のクラスが丁寧に作ってくれてて、助かったねって話してたよ」 「ユウダイ、喜ぶんじゃない? そういうの好きそう」 「ユウダイ君……そうかな」 「“ウタ可愛い~”って言うんじゃない? いつものテンションで、言うよ」 4ed0a92c-9a2d-4fa0-97fd-7384a6d1be07  返事しづら。何を言ったらいいんだろ。どう言っても、イライラされそう。 「てか、彼氏だもん、可愛いって……言ってほしいよね」  暫くヤヨイ一人と話す機会がなかったから、ヤヨイだからこその言動も久しぶりである。嫌味を言う姿さえ、ヤヨイは美しい。 0d69f844-6115-40e7-a1e6-28d77b3c9410 挿絵:エルセンナ 様 / nono 様    今宵。様 X:@nono___xxx_ / @256ki_
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