第三章『原詩菜と飴玉』

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「あ、原さん無理しないでいいよ。何もないならってだけで」 「なんにもない。塗ろっハケは……」  教壇にバラかす大きなハケを握ると、左角で虹の雲を水色でペタペタ塗る合原君の近くに座る。  メガネバシ君は合原君を欲してた割に、後ろの方でパックのジュースをチューチュー飲んでいるじゃないか。合原君も何だった? って尋ねないし、ある意味成り立っているのか……? 1da5fd92-4bd6-45fa-83f0-bf1fe6c00ed3 「この影の部分は、色変えるらしいんよ。立体感を大事にしたいんだって。原さん来てくれて助かったよ」 挿絵:as 様 X:@AIpic8888 / @xxas8888
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