第三章『原詩菜と飴玉』

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 タイミング的にそうとしか思えずに合原君に尋ねるが、彼は首を傾げる。何が? だって。 「ちょうどいい所に来てくれた! って思ってさー。原さん誰かと話してたけど、つい」  謝る合原君はペンキを付けたハケを、慎重に板に下ろした。本当に知らなかったって風に見える。  実際は分からない、でもヤヨイとの話をスムーズに切り上げられたし、助かった。 54586ae3-5363-406c-a12a-604510293cc7 「何だかんだ、あと二週間。すぐに当日だよな」 「だよね、準備も当日もパララッと終わるよ。合原君は調理の担当だよね」 挿絵:にゃむ。様 X:@nyamu0928
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