第三章『原詩菜と飴玉』

59/148
前へ
/1176ページ
次へ
 同じ人間だから、皐月君も、もがいたりあがいたりするのかな……。  私は仲良いと思っている、初夏の風が吹くかのようにさっぱりしている皐月君の、心の奥底は── 191e25de-bc18-4e6c-aa4a-0caa9b35d083 「合原君、100円ショップでウサギのグッズ、買えたよ」 a5d653f8-cd55-4989-9afe-28b078a11dfc 「おっ買ったんだ。何にした?」 「ノートとポーチとグラス。トロピカルな絵柄で可愛いね。教えてくれてありがとう」 「いえいえ、あのキャラ、可愛いな。俺もグラス買って家で使ってる」  食器棚に並ぶ、ヤシの木の下で大きなマンゴーを抱えて眠る、南国チックなウサギを思い浮かべた。可愛いよね。 dc22cbec-560d-4ed7-a95b-163a6e8f42a8 挿絵:as 様 / ツネ 様    たろたろ 様 X:@AIpic8888 / @xxas8888 @musitsune
/1176ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加