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去年の年末に振られて半年経った六月に、ケント君から連絡が届いた。
別れて以降連絡を取っていなかった。久しくケント君の現在を知る。特に変わった出来事もなさそうだった。
おはようからおやすみ、またおはよう、おやすみ……と。グダグダ続く流れは、付き合っているからこそ成り立つものである。グダグダを引き寄せるケント君に、私は毎回“またね”で区切りを付けていた。
彼氏じゃない。“会わない友達”のケント君に、彼女時期の気遣いはしない。話す内容もないやり取りは、優先すべき重要性はないかな。
六月から、ポツ、ポツ……ケント君からの連絡の頻度が高くなる一方、九月に“素行についてのとある問題”発覚後、帰宅してケント君希望の電話が、怠くて仕方がない。
挿絵:as 様 / たろたろ 様
X:@AIpic8888 / @xxas8888
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