第四章 『原ちなつと哲学』

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「ちょっとお母さん、恥ずかしいじゃんやめてよ」 「何も言ってないよ。あの頃は私たちも……って、振り返ってるうちに二人で笑いが止まらなくなっちゃって」  思い出し笑いするお母さんは、両手で口を覆った。 「どういう人がタイプとか、そういう話もしたことないし、分からない。分かっても、多分お母さんには言わないと思うな~」  詩菜、毎日可愛いな。  八つも下だと、口喧嘩もしてこなかった。 4aec3f9c-b134-4dbe-adca-38a3cca37715  母校に通う生徒の詩菜は、楽しく学生生活を送っているように見えていた。 6e76b45a-72ed-4b56-9526-46a100246b20 挿絵:nono 様 / Vitsu様 X:@nono___xxx_
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