第四章 『原ちなつと哲学』

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 “友達”だから、ケント君も以前より私の気持ちに寄り添わない。言える内容も省略して話さないもん、そりゃあそうだ。それでいい。だから、今はそっと……連絡、控えてくれないかな……。 38af6df6-e517-45a8-a1e3-4eb5dc883796  暇な時のケント君との電話は楽しいよ。  ピリピリした空気が避けたいから、ケント君は私を振っていたと思う。振った今、原ちなつを纏うマイナスオーラ……伝わらないかな。  “友達”のケント君の、変わらぬマイペースさに、懐かしさを覚える日もあれば、静かにイライラする日もある。 12ac3748-e364-4812-83cb-45a7f7507603 「あ……あのさ、ケント君」 『んー? あっ! やった、日本一点追加したよ』 挿絵:AI 様 / 寿司娘 様 X:@AIillustration7
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