第四章 『原ちなつと哲学』

63/85
15人が本棚に入れています
本棚に追加
/478ページ
 サッカー中継ぇ盛り上がる画面の歓声が、電話越しに伝わる。 「ごめんね、今ね、余裕持って楽しく話せそうにないんだ。良かったら、素直に会話を楽しめる時に、電話してもいい?」 82cabcfd-b855-49b3-a395-e65e13fd608d 『じゃあ、ちなつちゃんの問題が解決した後に、ご飯食べようよ。それまで、絶対に連絡控えるよ』 4670b778-ece0-434a-a43b-2952d7add243  この三ヶ月間、誰とだってできる、表面的なやりとりだけをしていた。ご飯……実際に、ケント君と会うのか。  数回会う後に、付き合うお決まりのパターンも思い出す。あぁはなれない。 406e6603-1308-448e-9c34-6518619b5e3e  でも、友達のケント君は、深い意味なく誘ってる可能性も、ないとは言えない。 『私はもう、ケント君とは付き合えないからね!』 6f6eb689-b989-4d77-b6f1-0159b336f69f 挿絵:as 様 / まりちゃ 様 X:@AIpic8888 / @xxas8888 @5_wj7
/478ページ

最初のコメントを投稿しよう!