第四章 『原ちなつと哲学』

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 可愛い魔女っ子たちと別れてすぐ、南校舎一階の廊下で、詩菜の友達・犀川君と合原君と顔を合わせた。……が、珍しく犀川君が明らかに目を逸らしたのである。珍しい。 7739fc40-4cd3-4447-a54d-bf1d1d552ab2  え、何? ……分からない。通り過ぎた方が良さそうかな。私は笑顔で二人とすれ違おうと思った。 953accdc-5c12-4739-b3a0-bc1e143e8e2c 「原先生も、見て回ってるんですか」  ──が……。あれ? 意外にも話しかけてきた犀川君は、ふわっ。あっさり笑った。 a2677b64-d226-49c7-9ef9-4e86ddd479eb 「そう、どこも賑やかだね。メイド喫茶はどう?」 「午前中、結構賑わってましたよ。午後は自由に回ってます」 「学校の備品、買えますかねー」  準備費用を引いた売上金は回収。我が校で必要な備品を購入するのだ。 挿絵:夜ト 様  / あまり 様 / nono 様 X:@yatogami_0723 / @amari_AI_art @nono___xxx_ / @nono___xxx_p
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