第四章『原ちなつと哲学』

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 ベージュのトップスに制服のズボンを着る合原君に、犀川君は白シャツに黒パンツ、襟に可愛いピンクの蝶ネクタイ。事前の詩菜の話で、犀川君が接客係だと知っていたし、私は詩菜が話す犀川君を、多分本人の想像以上に知っている。 fdb8638d-d339-4835-a88c-e93013949228  ねぇ詩菜、犀川君が好きなんじゃない?  他の子と付き合う詩菜は、自分の気持ちに……気付いてない? a58b6c40-2541-4079-ba53-ce2ce8791210  何度か母と話した。でも完全に友達らしいのだ。仮に犀川君と詩菜が。思うと、安心してられる。きっと良いお付き合いを……余計なお世話ね。 「俺……変、ですかね。蝶ネクタイ……恥ずかしい」 「えっあっ! ごめん。じっと見てたね。ううん、変じゃないよ。ピンクでかわいい」 fa282a3d-ad2b-49f6-b9ef-7fe08201d8ad 挿絵:にゃむ。様 / ヒナゲシ 様    あまり 様 X:@nyamu0928 / @hi7_ge4 @amari_AI_art
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