第四章『原ちなつと哲学』

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「良かったら、原先生も一緒にどうですか? 皐月はどう?」  普段犀川君と何かと手伝ってくれる合原君は、ニコッと笑った。私が詩菜の姉だと知らない合原君。 7004de56-b3a0-4635-b0f4-2a805930a54a 「うん、原先生が良いなら、是非一緒に」 「ありがとう。じゃあ……一緒に」 06f38730-e64f-4ff4-94de-fd18abf1976c  初めての文化祭の記憶が、形で残るの良いね。  校内で一番大きな合原君の後ろを歩く。見通しの悪い視界は、逆に気を遣わず歩ける、楽なんだと新たな発見があった。 挿絵:Krill 様(1) / 寿司娘 様(2)
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