第一章 『合原貴晴と朝顔』

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第一章 『合原貴晴と朝顔』

合原貴晴(ごうはらたかはる)~  ──ドンッ……ドドンッ。 5aad60af-3d46-4c31-ae02-52e48d86d99d  高校一年、夏。  夜空に打ち上がる花火に、新たな感動はない。田舎の花火大会って、大体こんなもんだ。  一緒に流れる音楽でロマンチックな気分になれるらしいが、このメンバーで来てそれはない。右隣に男友達は、イカ焼きで口元をタレで汚し、左隣の男友達は、たこ焼きを頬張って笑うくらい頬がパンパンだ。  俺もカレーパウダーのかかった、ながーーーいポテトフライを一人でパクパク食べていた。 「綺麗だなー」 「なー……」 364f3d33-a676-45e7-94ce-16f97535e3bd 挿絵:ゴリラの素材屋さん 様    -kasuka- 様
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