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屋台の近くで突っ立って見上げる花火、七色がやがて金に変化すると終わりも近い。
夜空に垂れる金色がこれでもかと長い時間続いている途中で、ポツリポツリ。芝生から腰を上げる人たちは、おそらく帰りの激混みを避ける為であろう。
「そろそろ、俺らも帰る?」
たこ焼きを食べ終えた友達の声に頷くと、ポイッとゴミ箱にポテトの空箱を捨て、花火に背を向ける。
地元の広域公園で開催される花火大会、一旦帰宅後バスで来た。襟元をパタパタ、なんせ暑い。熱帯夜である。
挿絵:たろたろ 様
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