第一章『合原貴晴と朝顔』

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 お盆前の花火大会。夏休み期間中に行われる高校の午前補習も今日で終わり、明日から休みで気持ち的に余裕なんだ。 cf607de4-3b82-4461-84c9-9d815606369e  しかし、この虚しさ。原因は……明確だった。 3f5be305-ee7f-44cc-bec9-60733d4b94bd  きっと同じバス停に向かっているであろう、仲の良さそうな家族連れの後姿を見ていると、ふとこちらに向かって歩いて来る男女に気が付いた。 「あれっ?」  同じタイミングで気付いた、イカ焼きの友達が大きく手を振り二人に近付く。すぐに続いた、たこ焼きの友達の足取りも軽い。 3bc49517-af14-4a2f-962e-083651db61d9 挿絵:寿司娘 様(1) / Krill 様(2) niji・journeyにて作成(3)
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