第一章『合原貴晴と朝顔』

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「何々、もしかして今から行くの?」 「二人で浴衣かぁ、良いなぁ~」  彼らが駆け寄る先の、浴衣を着た男女……カップルは、同じ高校に通う生徒だった。もう終わりかけの花火を見に来たのか。 「俺の用事が重なって、こんな時間に。マジでごめんな」 0c23f813-7df2-474f-b736-bd6802fc4139 「おいおい、もっと謝りな? ほら、もう終わったんじゃね?」  ドーンッ!……巨大な音の響いた背後が、明らかにシュンと静まる。 「うっわー可哀相に。こいつのせいで、ねぇ」  たこ焼きの彼も、イカ焼きの彼も、カップルと小学校からの付き合いで、特に彼氏とは仲が良い。 ac032482-9084-4816-a50a-050371382243 niji・journeyにて作成(1) 挿絵:as 様(2) X:@AIpic8888 / @xxas8888
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