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「蓮くんの成績はどうだったの?」
「まぁまぁ勝ってたと思いますよ。僕たちはお酒が入ってませんし、お客さんはもうノリだけで楽しんでる感じの人も多かったですし」
多少のサービスはあっても、結果的に客単価が上がって売り上げアップにはつながったとのこと。
僕たち従業員も楽しく働くことができて、いい企画になったと思っている。
「なるほどねー。そっかぁ、そんな経験をしてたんだね」
千鶴さんがこう言ったところで、僕の昔語りは終わりとなった。
いくつうそをついたのかはもはやわかってないが、このあとは答え合わせになるのだろうか。
「はぁ、なんだか疲れました」
「そう? あんまりそんなふうには見えないけど」
「うまくうそをつかなきゃいけないって思うと、気が張りっぱなしですよ」
「そうそう、蓮くんの過去に気を取られて、うっかりうそを見抜くことを忘れそうになったよ」
なんと、千鶴さんでもそんなふうになるのか。
確かに、途中からは笑顔が多く見られていたな。僕の顔をじっと見ている様子は変わらなかったけれど。
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