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「水曜日にまた来てもらうことになった。今は学校もお休みみたいだから、時間はあるんだって」
今日は日曜日で、お店の定休日は火曜日だ。
なんとなく次の流れが読めた気がする。
「火曜日に、調査に行くんですか?」
「調査じゃないよ。五千円のプランで引き受けたから」
そうだよな。よっぽどの内容じゃない限り、火曜は探偵業もお休みだ。
これはつまり、仕事ではないということだ。
「えっと、僕はどうすれば……」
「もちろん、二人で行くよ。永田さんからお店は教えてもらったから」
やっぱりそうなるか。初心者二人で乗り込んで平気なのかな。
「えっと、永田さんは同行しないですよね?」
「?」
僕はよほどおかしなことを聞いたのだろう。
千鶴さんは真顔で首をかしげるだけだった。そんな表情も大変かわいらしい。
「いえ、なんとなく不安っていうか、大損しちゃうんじゃないかなって」
「なに、蓮くんってばもう負けることを考えてるの? 永田さんの話を聞けば怖さもあるけど、あくまでも楽しむつもりだよ」
当たらなきゃ楽しくないんじゃないかな。
まぁ、千鶴さんだったら大丈夫か。何の根拠もないけれど、千鶴さんはあっさり勝っちゃいそうな気がする。
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