一、私立花菱学園内の勢力図

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 説明すると、こういうことだ。  事の発端は、梅宮有希恵が廊下で生徒会役員にぶつかって荷物を落とし、何も知らない桜坂亜季は相手に謝罪を求めたこと。前提として、梅宮有希恵と桜坂亜季は共に一般生徒だ。  私立花菱学園にはある特徴があった──それは、生徒会至上主義。生徒会役員と対比されるのが一般生徒。一般生徒は生徒会役員に逆らうことはできない。正確には、逆らうなんて愚か者の所業に等しいということだ。  その愚か者の所業を見事やってのけた桜坂亜季は生徒会役員を侮辱した罪(とでも言っておこう、認めたくないけど!)で公式の虐め対象となった。  それが数週間続いた後、梅宮有希恵は生徒会役員になった。  そして、生徒会役員になった梅宮有希恵に、桜坂亜季は水を掛けられた。  一言述べよう。意味が、分からない。
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