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サキュバス、インキュバスの村人達?!
空を飛び、村に着いた。飛行場みたいな場所に降りる。
「さぁ、着いたよ!ここが、わっし達の村だよー!!」
すると、男のインキュバス?がスルガに近づく。そして、拳骨を頭に喰らわす。
「痛いよ、父さん?!」
なるほど、父親か。娘が、こんな時間に帰って来るのだから、心配しているのだろうと考えた。
父親が怒る。
「スルガ!!お前、また、爆発魔法を使ったな?!海産の魚達が驚いて逃げたと、漁場組合から、また、クレームがあったぞ?!」
僕の考えと全然、違った。また、クレームあったぞってなんですか?えっと、スルガは常習犯なのかな?
ゾロゾロと、年配サキュバスや、インキュバスが、スルガを説教する。
その度、スルガは言う。
「わっしは、魚とりなんてしない!冒険者になるんだよ?!」
反省していない。
皆さん、明らかに、この説教に諦めているのを感じた。
「分かった!分かった!けど、せめて、漁場に迷惑かけないところで、爆発魔法を使って!!お願いだからね?!」
周りの大人達は、スルガに言う。
スルガは答えた。
「分かったよ。今度は、もっと離れた場所でするよ~!!もう止めてよ!わっし、疲れたから!!」
全然、反省していない。
そして、僕に気づいた大人達は、作り笑顔を見せた。
僕は、嘘が嫌いだが、スルガの行動も許せない。
「スルガさん。このやり取り、毎日してますね?」
そう聞く。
スルガは答えた。
「そうだけど?なにか問題あります?」
「そっかー。お疲れ様でした」
僕は、軽く、返事をした。
そして、スルガは、僕の手を握り、村まで連れて行く。お金はあったので、宿探しをしようと考えた。
そんな、考えを読んだのか、スルガは提案してきた。
「わっしの家に来なよ!!うん!それが良い!」
僕は、彼女の提案を受け入れた。
村全体は、屋台と居酒屋が多い。焼き魚、これは、サンマかな?サバのような香りもする。お腹が空いた。
「家まで後少しだから、我慢して」
そして、村の外れまで行くと、虫の鳴き声しかしない。人の気配なし。
そして、ボロ小屋に着く。
先にお父さんがいた。小さな女の子もいた。まだ、5、6歳だろう。
「姉ちゃん、お帰り!!獲物はある?!」
「ないよ~!!そうだ!!キョウ、家族紹介するね?妹のマイと父さんのサンタ、それと」
小屋から、綺麗なサキュバスが出てきた。ナイスバディとしか言葉が出ない。
「お母さんのユタだよー!!お母さん、ただいま~!!」
僕も自己紹介した。
「つい最近、冒険者になりました、キョウと言います。今夜は、こちらでお世話になります。よろしくお願いします」
と、笑顔で言う。
妹のマイは、僕をみて言う。
「姉ちゃんが男の子連れてきた!!」
えっ~!お嬢さん。僕達、そんな関係ないよ?間違いだよ?!
サンタさんは、対応は大人だった。
「こんなに小さいのに、冒険者なんて、訳ありだな。小さい家だが、自宅みたいにくつろいでくれ」
ユタさんも頷く。
「魚あるから、いっぱい食べてね〜!!」
お母さんは、のほほんと言う。
先にお風呂をもらった。あがると、もう、食事が出来ている。
刺し身が多い。この辺、海があるのか?と疑問が生まれた。漁場組合があるのだから、近場なのかな?
「この辺、海近いんですか?」
そう聞いた。
サンタさんは、真面目に答えた。
「いや?この裏の森に魚達がいるんだよ?みな、森で生活してるんだ」
はい?森でとれる?生活してる?
「えっ?森の中でとれるんですか?川とか海ではなくて?」
ユタさんが答えた。
「まぁ、信用できないですよね~。けど、ここでは、森で捕まえるんですよ~。まぁ、タコやイカは、畑に行かないと取れませんが〜」
ますます、意味分からない。
そして、食事をした。つい最近、歯が生えたので、噛むことが出来た。
子供の成長は速い。
そして、考えるのを止めて寝ることにした。
寝る前に、この村の問題を聞けば良かったと後から後悔した。
そうすれば、大変なことに巻き込まれるなんて思わなかった。
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