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相棒が出来た?!
「とりあえず、ここまでくれば大丈夫だろう」
僕は、息を整いて、休憩した。食べ物も確保した。魚だ。サンタさん、ユタさんの言う通り、森の中にたくさんの魚が、空中を泳いでいた。
とりあえず、弓矢で、捕らえた。サンマだ。焼いてみた。脂がのっており、喰いごたえのある骨があった。醤油と白米が欲しい。
すると、草むらから、ガサガサと音がする。
魔王軍から、手に入れた剣を持ち、構えた。すると、出てきたのは、スルガだった。
「待って待って!!キョウ!!やっと会えたよ~!」
スルガは、僕を追っていたらしい。
「村を救ってくれてありがとう!」
スルガは、村の代表として、お礼を言う。
「気にしないでください。むしろ、こっちがお礼言いたいです」
僕は、サンマを食べながら答えた。
スキル、殺人鬼。どうやら、このスキルは、僕のいた世界の殺人鬼のチカラが使えると分かった。今まで、シリアル・キラーを使っていたが、まさか、エド.ケンパーになれるなんて思わなかった。
スルガに、焼いたサンマを渡す。
彼女は、ありがとうと言いながら食べる。
そして、驚くことを言う。
「わっし、キョウと冒険したい。お願い!!わっしも連れていってよ!!!!」
僕は言う。
「いやいや。何を言ってるんですか?僕は1人がいいです。ごめんなさい」
スルガは諦めない。自己アピールしてきた。
「これからどうするの?子供だと冒険者登録出来ないよ?けど、わっしがいれば、登録できるよ。これが証明書、ステータスカードだよー?」
なるほど、確かに考えれば、まだ、赤ちゃんでは、難しいな。
「それに、キョウは、接近戦は得意でも、魔法が使えないでしょ?魔法使いもいれば戦略が広くなるよ!?」
キョウは、考えた。確かに、魔法使いがいれば、今後、役に立つと考えた。だが、彼女は、爆弾娘だ。1、2発、撃ったら、バタンと倒れる。魔法を使う際の魔力補給は、生物の精気だ。
最悪、フグの白子食べさせれば、活動出来る。
返事に困った。
果たして、僕の生活、スローライフに役に立つか?
スルガは、泣きそうな顔をしている。
考えても仕方ない。なるようになればいい。
「分かりました。僕と冒険してくれますか?」
スルガは、満面な顔で、答えた。
「ありがとう!!よろしくお願いします!キョウ、わっし、頑張るからね?」
こうして、サキュバスのスルガが、僕の仲間になった。
そして、テントを張り、2人で寝た。スキル、殺人鬼のおかげで、危険なことは探知出来る。ただ、寝不足になる。精神面もツライが、旅には必要だった。
朝になった。笑顔でスルガが言う。
「おはよう!!キョウ。よく寝れたでしょ?」
確かによく寝れた。疲れがない。
スルガは、説明した。
「キョウは、普段から、スキル?なのかな。常時使えば疲れるよ?だから、わっしが安眠効果のある、サキュバスの吐息を使ったんだよ」
なるほど。サキュバスなら、可能だなーと考えた。定期的にお願いしよう。
「さぁ、キョウ。朝飯食べたら、リンガ帝国に行こうね。あそこなら、子供のキョウを冒険者にしてくれるし登録できるよ!!」
僕の、いや、僕達の冒険が始まった。そして、まぁ、また、トラブルに巻き込まれるなんて思わなかった。
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