はた迷惑な種族?!

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はた迷惑な種族?!

オーク達の村を出て、1週間くらい経った。隣りの村まで、後、1日か2日だ。レベル893だから、この辺のモンスターは、瞬殺だった。 スキル、殺人鬼。これは、疲れる。まだ、赤ちゃんだから、前世の姿になると、暴走気味になる。 モンスターに、試しに使用したら、黒い霧のせいか、モンスターは、凄い勢いで、逃げる。だが、僕は逃さない。グチャグチャにして、楽しんだ。 水分補給で、血を、水筒に入れた。そして、グチャグチャになった、モンスターの、肉片を回収し、その場で食べていた。 食欲はある。食べながら歩く。 この世界は、面白い。 また、桜を見つけた。どうも、この世界の桜は、長く咲くらしい。5ヶ月咲くと、オークのマリンから、聞いた。 夕方になった。今日は、ここまでにして、テントを作る。 1人は、好きだった。妄想するのが好きだ。桜を見ながら、軽くお花見をする。 すると、目に視認できるくらいの爆発音と、火柱を見つけた。 「なんですか?!敵襲?!」 僕は、警戒しながら、現場に向かう。 すると、大きなクレーターがあり、そして、1人の女の子がいた。見た感じ、12歳くらいの女の子だ。だが、この子は、人間ではなかった。 頭にコウモリの羽根?2枚左右にあり、背中にも、大きなコウモリの翼。お尻には猫のような尻尾があった。男なら一発で落ちそうなHな衣装だった。 彼女に近づき、一応、脈を測る。脈がない。息をしてない。 僕は、人工呼吸をした。 人工呼吸をすると、彼女は、目を覚ます。 「大丈夫ですか?お姉ちゃん、気を失っていたよ?僕が、人工呼吸をしたんだよ?どこか悪いところありますか?」 そう言うと、彼女は言う。 「ありがとう!いや〜、爆発魔法の練習してたら、魔力切れ起こしたんだよね~。君のキスのおかげで助かったよ!!ありがとうね!!」 彼女は、明るく答えた。 とりあえず、自己紹介した。 「僕の名前は、キョウ。宜しくお願いします。あなたの、お名前は?」 悪魔?っ娘は答える。 「わっしの名前は、スルガと言います。種族はサキュバスです!!レア種族ですよ。よろしくです!!」 サキュバス?確かにそれっぽいな、と思った。まぁ、異世界あるあるだな。 「サキュバスって、確か、男性の精気を吸う種族でしたよね?」 スルガは、ニコリとしながら言う。 「それは、昔の話しだよー?今は、フグの白子食べながら生きてるんだ!!人間より美味しいよ!」 僕は思わずツッコむ。 「フグの白子って!!男性にとって、憧れみたいなものだと思うんですが?Hが好きだと僕は記憶してたんですが!?」 スルガは、ケタケタと笑いながら言う。 「野良サキュバスなら、男性の精気を吸うけど、今はいないよ?それに、その発言は、差別語だよー。わっし達は、互いに手を取り合って、村を作って、そこに生活してるんだ。精気をくれる人間は命が短いから、殺さないように、いろんな食べ物を試して、フグの白子が、わっし達の栄養素、主食なんだよ~」 僕は、ほぅと頷く。 なんか、裏切られた気がする。 この世界、嫌いになりそう。 スルガは、僕のリアクションをみて言う。 「そうだ!!キョウ!!わっし達の村においでよ!助けてくれた、お礼するから!!名産、サキュバス、インキュバスの名物の海産食べてよ!!凄く美味しいから!!」 僕は、海産名物ってなんだよ?サキュバス、インキュバスなら精気にちなんだ名物出せよ。 まさか、山1つ超えた場所で、海産食べられるなんて、思わなかった。 「僕、行きます。村は近いですか?」 スルガは、僕の言葉に返事をする。 「空を飛べば一瞬だよー。わっしが、キョウを抱えるから、安心してね?けど、もう少し、練習させて?これが、終わったら、案内するから!」 僕は、「なにするつもりですか?」と聞き返す。 まぁ、見てて?と、スルガは言う。 呪文を唱えている。そして、大きな声で言った。 「爆散せよ!!!!マジアボム!!!!」 ピカッとひかり、爆発した。 そこを見ると、クレーターが出来ている。 落ち着いて、周りを見る。あっちこっちクレーターがあった。 スルガは、バタリと倒れた。そして、言う。 「どう!?わっしのオリジナル魔法、マジアボム!!美しいでしょう?!」 リアクションに困った。そして聞いた。 「もしかして、一発唱えたら動けないパターンですか?」 スルガは、倒れながら、答えた。 「高威力だから、一発唱えたら動けないパターンだよー。いや〜二発目は、キツいよ~。さっき、キョウが、人工呼吸だっけ?あれがなければ、死んでたな~」 僕は更に聞く。 「もしかして、もしかしてなんですが、この魔法以外使えないとか?そんな訳ないですよね?」 スルガはニヤリと笑い答えた。 「そうだけど?なにか問題あります?」 僕は、素直に困った。 とある、小説のキャラ、確か、爆裂系のキャラクターを思い出した。1日一発のネタキャラが、ここにいた。 「現実にいると、仲間にしたくないな……」 スルガの、魔法は凄い。だが、一回しか使えないとか、正直いらない。 スルガは、体を起こし、翼を動かした。 「練習終わり!!さぁ、村に行こう!」 僕は、彼女に抱きかかえながら、村へと飛んで行く。
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