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「そうだったんですか・・で、どうして楠さんの前に?」
鍋島さんの疑問は私の疑問でもあった。
・・似てたのよ、最後に教えた新人の女の子に。うちにこもってて、あんまり人付き合いしたくないってとこが。だから様子を見に来ていた時に目に留まって。でもそれだけじゃないの、あなたの後ろにいたから、同類が・・
「同類?」
示し合わせたかのように鍋島さんと声がそろった。
「同類?ってまさか、霊、ですか?」
鍋島さんの問いに相良さんは大きく肯いた。
「でも私には見えませんでした」
・・すべてが見られてしまうってわけではないらしいわよ、詳しくはわからないけど・・
そういう力のある人に見られてしまう人、いや霊と見られない霊とか、そういうことなのだろうか。どちらにしても、私には見ることはできないのだが。それにしてもいったい誰が私の後ろにいるというのか。
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