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プロローグ
1、情緒不安定
2、怒りやすい
3、自虐的
4、依存体質
「なにこれ、私じゃん」
“地雷系”の特徴を自分が網羅していて驚愕する。彼は驚く私に「うん」とだけ言った。
進学しようと思っていた女子高を寸でのところで共学へと変えた。
同じ高校に行く。高校生になった彼を知れる。そう思うといてもたってもいられなかった。……同じクラスに彼を見つけた時は嬉しくてトイレで泣いた。彼の事となると私の涙腺は途端に緩む。
教室でたった1回合った目は直ぐに逸らされて笑いかけてもくれなかったけど。一瞬一秒見逃したくなくて、私は誰にも気づかれないように、ずっと彼を見つめていた。
私の気持ちが純粋な物でないことは私が一番知っていた。だから、彼にも伝えるつもりはなかった。だって――彼は女が嫌いだ。私はその彼が嫌いな女を濃縮したみたいになってしまってることも自覚している。それでも、コントロール出来ずに彼にぶつけては嫌われる一途をたどっている。
私の好きな人はとても優しい。ぶっきらぼうに返事をしてきても、無視することもないし、なんだかんだ突っ撥ねることも出来ない。それがわかっていて私は甘えている。会っちゃうとね、ダメなんだよなぁ。居場所がわかるとダメなんだぁ。直ぐに会いたくなってしまう。
この日の彼を何度も思い出し、宝物のように胸にしまう。今日も好き。
私にとって彼へのこの気持ちは誰にも知られてはいけないものだった。……ずっと。これからも。そのつもりだった。
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