11人が本棚に入れています
本棚に追加
ことが済んだおっさんは、ひょっこり帰って来た。
「ああ済まんなあ。これだまた子供出来たら、正エックスツーと名付けよう」
貴方は命の恩人で、ヒーローで、ジャズの師匠でもあるんですが、どんだけやったんだろうこの人。って静也は思った。
「まあ、立川流の話をしたのはな?お前等の為をチラッとだけ思った。男女交合の大切さは言うにあらずだ。大いに参考にしてくれ」
命の恩人に対してどうかと思いますが、余計なお世話です。と静也は思った。
ひょっこり帰って来た偽JKは、事後のムンムンな色気を振り撒いて、
「あらあら。緑君大人しくしてましたか?ああ可愛いいでしゅね♡ありがとうございました紀子さん」
って言った。
「ええ。泣き声1つなく。無言で私のおっぱい狙ってましたが」
待望の勘解由小路家の次男は、どこに出しても恥ずかしいエロ坊主だった。
何だろう。生まれる前、うっかり奪精させたからか?
何か、狙い撃ちしてきた感があった。
「まあ。そうですか。生みたいなら静也君を紹介しますが。降魔さんが正式に命令すれば、人前だろうが一匹の獣になりますね」
「いや、マジでそういう話いいんですが」
「ところで、私達は子作りしてきました。スタバのトイレで」
「知るか!スタバっていえば何でもオシャレになとるかいつの話?!」
私はたった今、祓魔課長、島原雪次の気持ちを魂で理解した。
その時、携帯の着信があった。
「愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴」
無駄にバージョンアップしていた。
「はい♡何でしょう?まあしゅてき♡万難を排しても行きまちゅ♡真琴の小箱は、降魔さんのしゅてきな和合水でいっぱいでちゅ♡リムジンでいっぱいお代わりをくだちゃい♡」
悍ましい電話が切れ、真琴さんが、私を見て言った。
「突然ですが、海で霊災です。斬獲に行きましょう」
正直、私はこれっぽっちも行きたくなかった。
淫行教員のことは、理事長に言いつけてやろう。すぐクビだあいつは。
私は強い呪詛を飛ばしていた。
最初のコメントを投稿しよう!