クソ授業

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 ことが済んだおっさんは、ひょっこり帰って来た。 「ああ済まんなあ。これだまた子供出来たら、(まさし)エックスツーと名付けよう」  貴方は命の恩人で、ヒーローで、ジャズの師匠でもあるんですが、どんだけやったんだろうこの人。って静也は思った。 「まあ、立川流の話をしたのはな?お前等の為をチラッとだけ思った。男女交合の大切さは言うにあらずだ。大いに参考にしてくれ」  命の恩人に対してどうかと思いますが、余計なお世話です。と静也は思った。  ひょっこり帰って来た偽JKは、事後のムンムンな色気を振り撒いて、 「あらあら。緑君大人しくしてましたか?ああ可愛いいでしゅね♡ありがとうございました紀子さん」  って言った。 「ええ。泣き声1つなく。無言で私のおっぱい狙ってましたが」  待望の勘解由小路家の次男は、どこに出しても恥ずかしいエロ坊主だった。  何だろう。生まれる前、うっかり奪精させたからか?  何か、狙い撃ちしてきた感があった。 「まあ。そうですか。生みたいなら静也君を紹介しますが。降魔さんが正式に命令すれば、人前だろうが一匹の獣になりますね」 「いや、マジでそういう話いいんですが」 「ところで、私達は子作りしてきました。スタバのトイレで」 「知るか!スタバっていえば何でもオシャレになとるかいつの話?!」  私はたった今、祓魔課長、島原雪次の気持ちを魂で理解した。  その時、携帯の着信があった。 「愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴。愛してるぞ真琴」  無駄にバージョンアップしていた。 「はい♡何でしょう?まあしゅてき♡万難を排しても行きまちゅ♡真琴の小箱は、降魔さんのしゅてきな和合水でいっぱいでちゅ♡リムジンでいっぱいお代わりをくだちゃい♡」  悍ましい電話が切れ、真琴さんが、私を見て言った。 「突然ですが、海で霊災です。斬獲に行きましょう」  正直、私はこれっぽっちも行きたくなかった。  淫行教員のことは、理事長に言いつけてやろう。すぐクビだあいつは。  私は強い呪詛を飛ばしていた。
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