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旅立ち
町を出て道は当然のごとく土の道
アスファルトではない
近くの大きな街までは小さな町を2つ通り越して
3日ほどの行程になるらしい
「そういえば旅に出るにしては荷物が少なくないか?」
「この腰巾着にいろいろ入っちょう。どんな構造かは知らんけんど
一週間分の食料や着替えは軽く入るで。高価なやつなら一か月分は楽に入るらしいし」
なるほどアイテムボックスのようなものか
携帯も寛がかけている眼鏡がそうだ
俺の居た世界ではまだ実現できていなかった
レンズがモニターになっていて目線で操作ができるようだ
腰巾着やこの超振動刀なんかも随分と技術発展が進んでいる
辺鄙な村でさえこれならば街に行けばもっとすごいようだ
携帯も最新型はこめかみ辺りから後ろに回す骨伝導式で脳で直接操作できる
しかし値段が高くて手を出せないようだ
旅の始まりは順調に始まった
「そういえばバスもあるとか言ってなかった?」
「バスもあるけんど、歩きの方が旅らしゅうて良うない?」
前の世界では車移動がメインだったから確かに歩きでの旅もいいかもしれない
特に目的も無いのでそれでもいいかもしれない
目指すは西宿(にしじゅく)
この四条国(しじょうこく)第二の都市
冒険者協会で登録をして冒険者として整形を立てる予定だ
そのために歩いて行くというのだが
なぜかは聞いても答えない
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