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プロローグ
「てか昨日のテレビ見たー?!」
「あーあれね!wwww」
「おもろかったよねー!漫才のとことか!ww」
「思い出すだけで笑けちゃうwwwっww」
私は犬街高校2年生の、綿綿犬子(わわわんこ)。授業がやっと終わり、夕焼けがきれいな空を横目に、友達と帰り道を歩いていった。
昨日のテレビの話のように、他愛ない話をたくさんして、楽しかったなあ、って気持ちで一日が終わるんだ。
そんなとき、
ワウン!
ガラケーの通知音。
この音は私のだ。
「みんな、ちょっと待ってね!」
と、急いでバッグからガラケーを出し、開いた。
[メールが一件来ています]
(メール?誰からだろ…)
少し警戒しながらもメールを開くとそこには、
【この内容は誰にも話すな。さもなければ…】
という題、中身は、
【神社の狛犬に儀式をしろ。儀式の手順は以下だ。
ロウソク4本、半紙1枚、塩大さじ1、赤ペン、包丁
ロウソクに火をつけ、狛犬の座っている台に乗せる。赤ペンで半紙に狗神とかき、それで塩を包む。それを包丁で4回刺し、手を清める水の中に入れる。4時44分44秒になるまで手を合わせて瞑想し、なった瞬間狛犬に向かって強くぶつかる。これだけだ。やらないとどうなるかわかってるだろうな。】
その内容は妙に信憑性があったため、やるしかないとおもった。
「犬子ちゃん大丈夫?」
「あ、えっと、大丈夫!」
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