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葵に招待して貰ってグループに戻った途端にみんなからのメッセージが届いた。
『良かった』『お帰り』『お騒がせカップル』『次何かあったら葵が抜けろ』『焦ったよ…ごめんね』
彼氏も友達もグループも、何一つ失くしてなんかいなかった…。本当に良かった。
「着拒も解除しろな」
「うん、ごめん」
「澪那は何も悪くないから謝らなくていいんだけど、もう絶対二度としないで…」
「嫌われたんじゃなくて良かった…」
「バカ…嫌いになる訳がない」
「でも私、自分の性格ダメだなぁって思うから…」
「そんなん言ったら俺だってダメだなぁって思ってばっかだよ」
「ダメじゃない‼︎全然ダメじゃないよ…」
山折りの膝の上にある葵の左手を思わず両手で強く握った。
葵はその上に優しく右手を重ねて
「…それ、そっくりそのままお返しします」
ゆっくりとした口調でそう言って、笑ってくれた。
「良いの?こんなんで」
「良いに決まってる」
「……ねぇ、夏になったら2人で海行こうね」
「ん?うん、約束したもんな」
「今度一緒にマグロ食べに行こうね」
「うん」
「大好き」
「俺も大好き」
そう言って、またお互いに顔を寄せ合った。
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