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両親からも学校からも、幼い頃より、聖書にあるお話を耳にタコができるくらい聞かされて育ちました。
そのことは私の精神を健全に育み、自然とイエス様のことを尊敬しておりました。
近代科学をベースにした日常生活を送っておりながらも、イエス様が起こされた数々の奇跡のことについてなどは、素直に受け入れていたのです。
ただ、学校で教えられたことの中で、どうしても私に理解できないことがありました。それは、私たち人間と、神の御子イエス・キリストとの関係についてです。
学校では、全人類の罪を贖うためにイエス様は磔刑にあわれた、と教えられました。迷える仔羊である私たちは、原罪があるゆえに、正しい判断、行動が出来ません。そんな我々を救うために、神は一人子、唯一の救い主である、イエス・キリストを地上に使わされたのです。
そこで私たちは一人一人イエス様と個人的な関係を結び、自分の中に救い主を迎え入れねばなりません。それのみが、私たちを罪から救い出し、本当の人生を歩む方法なのだと教えられました。
ですが、このことが当時の私にはよくわかりませんでした。もし私がまだ神の御子と個人的な関係を結んでいないのだとしたら、今生きているこの人生は本当の人生ではないのでしょうか?個人的に関係を結ぶとは、どういうことなのだろう?
いろいろと考えを巡らせてみましたが、やはりいまいち理解することは出来ません。
一度、学校の教師に尋ねてみたことがあります。どうやったら、イエス様が私の中にいることがわかるのですか、と。
教師はこう言いました。
「主が入ってきたら、もうそれまでの自分ではあり得ません。主のお力によってだんだんと変えられていき、やがてイエス様に似たものになるのです」と。
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