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【シューカツミスをやらかした…】
家出してから数日後の朝早くに私は東京に到着した。
東京駅で列車を降りたあと、私は先輩が勤めているホストクラブへ向かった。
先輩が勤めているホストクラブは、JRと京王電車の吉祥寺駅から歩いて4~5分のところにあった。
伊勢丹デパートの裏の通りにあるライブハウスの2軒となりに4階建ての雑居ビルがあった。
ホストクラブは、ビルの3階にあった。
入店した私は、アマテラスタケルと言う源氏名を与えられた。
天照の神とヤマトタケルノミコト…
2つの日本史にちなんだ源氏名を与えられた。
先輩のホストのみなさまにあいさつをすませたあと、さあがんばるぞと意気込んだ。
そう思っていた時に、オーナーが私にこう言うた。
「おいタケル!!今からお前の持ち場へ行くぞ!!」
店のオーナーは、私をトイレへ連れて行った。
店内にあるトイレにて…
不満そうな顔を浮かべていた私に対して、店のオーナーは怒った声で言うた。
「おいタケル!!ブツクサ文句いうのじゃねえよ!!お前さんは便所掃除とフロアの清掃係として働け!!基本給は払う…わかったらとっとと働け!!」
私は、オーナーのいう通りにしたがった。
オーナーは『お前さんは人間ができていない!!』と言う気持ちを込めて言うた上で人間ができていない私にやり直しの機会を与えてくださったと言うことである。
では、私立高校を卒業したあと付属の短大へ行ったらどうなっていたのか?
華のキャンパスライフをオウカした…
卒業後は、嫂が用意した社会福祉法人の障害者施設へ就職した…
果たしてそれでいいのか?
木江の実家の家族にはすまないことをした…
しかし、私は苦の道を選ばないとダメになる…
だから、上京を決行した。
吉祥寺のホストクラブには、2年間在籍した。
しかし、トイレの掃除とフロアの開店準備と閉店作業のお仕事ばかりがつづいた。
私のホストデビューは、実現しなかった。
そのホストクラブは、店の経営が悪化したので閉店した。
同時に、私はホストクラブをやめた。
その後、店のオーナーが売上金を湯水のごとく乱用していたことがあからさまになった。
店のオーナーは、他にもヤクザともめ事を抱えているなど…どうしようもない悪だった。
店のオーナーは、ケーサツとヤクザから逃れるために雲隠れしたようだ。
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