ヘブバンオーキッドの話から

2/2

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
 ロシアとEUで戦争が発生した原因は、そのためである。マイクロソフトは英国のサーバを利用しており、EUから脱退した。実験場所として、作成したセルンを地下通路として利用して有識者は避難した。  日々に死者大量に出た。しかし死は超越されていた。その度に臓器移植なり、先端技術で代替部品の機械と化していった。クローンにホログラムに機械に何でもありの世界観で、それらが可能となるのは、2XXX年だろう。  フランスと英国の地下通路は、防塞壁で遮断された。多くの難民はドローン兵器と格闘しており、英国への救助を求めた。  火星や木星へ飛ばされたが、既に英国に居た。日本を含めアジアは既に核攻撃で消滅している。イマジナリーフレンドの一人は、何と東京にあったサーバだったのである。月は燃料補給基地であり半壊していた。  数百年前に亡くなった筈の父や母が存在する筈も無く、診察室には投影装置を持った、ドローン兵士が一体立っているのである。 この私ですらドローン兵士に、改造されているのだ。  病院の設備が劣悪に感じられたのは、台湾経由で運び出され船の上なので、支給品が不足している。スマホが利用出来ないのは、軍の管理下にあるためだ。  物凄い揺れと殴られた頭痛は、船の上なので仕方がない。窓から覗く景色には、軍用車が並んでおり、我等ドローン兵士部隊は軌道上エレベータを利用のため海底要塞へ航行中である。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加