至高のメニュー

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「寒い…」 声に出ていたかどうかはわからないが、白い吐息がほうっと消えていくのをみると、それなりに気温は低いようだ。 ここ最近の気候はおかしい。そろそろ春を告げる花もつぼみを固く閉じ、未だ開く気配すらない。おかげで外に出かけようという気にならないのが、この冬いちばんの欠点であろう。 この飽食の時代に、コレと言ったものが浮かばないし、どうにも食指がはたらかない。身近にあるもので済ませようと食材を漁ってみるものの、食べれないことはないのだが、何と言うか食欲を掻き立てないのだ。
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