4

3/5
前へ
/33ページ
次へ
「ずっとキスがしたかったし、つぐみさんの中に入りたかった。つぐみさんの気持ちいい時の声を聞いてみたかったし、つぐみさんの全てを味わいたかったんだ」 「んっ……もう十分じゃない……?」  すると翼久はニヤリと笑うと、 「いけないこと、再現しようか……」 と、つぐみの耳元に囁いた。 「いけないこと……?」 「好きだよ、先生。誰よりも先生を愛してるんだ」  その言葉に、つぐみの体と心はドキッとした。先生と呼ばれるたびに、悪いことをしているような気分になる。 「先生って……んっ……」  足の間に翼久の指が挿入されだ途端、つぐみは立っていられず腰が砕けた。 「こんな姿、他の先生や生徒に見られたらヤバいよね……生徒の前で足を開いて、何回も迎えてくれているんだからさーーほら、またキツくなった。本当に可愛いんだから……先生は」  もう生徒と先生じゃないのに、まるであの頃にタイムスリップしたような感覚。抑えていたものが溢れ出ていく。 「翼久くん……本当はずっと好きだったよ……」  あの頃にこの言葉が言えていたらどんなに楽だっただろうーーなんとか踏みとどまっていた感情が溢れ出していく。 「つぐみさんが好きだよ……。つぐみさんは今も俺のことが好き?」  翼久はつぐみを壁に向かって立たせると、背後から攻め立てる。 「うん……好き……あぁっ……」 「先生……先生……先生……もう逃がさないからね……。こうして俺の腕の中で、一生大事にするから……だから絶対に俺以外の男を見るなんて許さないからーー」  つぐみは何度も頷くと、体を大きく震わせてその場に崩れ落ちた。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

698人が本棚に入れています
本棚に追加