議題 犬派?猫派?

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晃「お、今日は俺が一番乗りか」 凪「僕、いるよ」 晃「うおっ。すまん凪」 凪「ううん」 瞳「あら、皆早いわね」 純「やっほー」 晃「悟が最後か。珍しいな」 瞳「何かあったのかしら」 悟「皆、待たせてすまない」 瞳「そんなに待ってないわ」 純「これでそろったね」 悟「ああ、それじゃ早速始めよう。今回の議題を発表する」 凪「何かな」 純「なんだろうね」 瞳「楽しみよね」 悟「今回の議題は『犬派?猫派?』だ」 晃「は?」 瞳「前回とは随分内容が違うわね」 悟「戸惑うのも分かるが、今回は好きな動物について皆で話していくぞ」 純「これならぼくもいっぱい話せるよ」 凪「僕も」 瞳「そうね。いっぱい話しましょう」 晃「そんじゃ、純から言っていこうぜ」 純「いいの?」 悟「もちろんだ」 純「ぼくはね、ワンちゃんがいいな」 瞳「かわいいわよね」 凪「どんなとこが好き?」 純「うんとね、毛がモフモフなのと、いつも一緒にいてくれるところ」 晃「犬は家族を大事にするからな」 凪「安心するね」 悟「それに賢く真面目な印象もある」 晃「警察犬とか空港の探知犬とか格好いいよな」 凪「盲導犬とかもいるよ」 瞳「そうそう。介護の現場でも癒しの存在になってるし」 悟「人とともにいるのが当たり前になっているな」 純「そういうワンちゃんもいいけど、一緒にいるのがいいの」 瞳「そうね。犬は寄り添ってくれるイメージはあるわね」 晃「犬と人間の赤ちゃんの動画は何度観ても和むんだよなあ」 凪「晃もそういうの観るの?」 晃「悪いか?」 凪「ううん」 悟「晃は意外とそういうの好きだよな」 晃「まあな。たまに観る分にはいいだろ」 瞳「誰も悪いとは言ってないでしょ」 晃「いーや、似合わねえって顔に出てんぞ」 瞳「でも動画いいわよね。凪や純ならゴールデンレトリバーが合うわね」 晃「(無視かよ)」 純「あのおっきいワンちゃんだよね」 凪「いい」 純「でも、ぼくもう赤ちゃんじゃないよ」 瞳「純は可愛いからいいの」 純「えー」 悟「凪は今言ったゴールデンレトリバー。純はスピッツ。瞳はポメラニアン。晃がドーベルマンで、私は・・・柴犬かな」 凪「なにそれ?」 悟「並んで一番絵になる犬の組み合わせを考えてみた」 瞳「ああ、なんとなく分かるかも」 晃「俺がドーベルマンって、そのままじゃねーか」 純「かっこいい」 晃「お、おう。サンキュ。でもなあ」 凪「スピッツってどんな犬?」 悟「白い毛並みが綺麗な中型犬だ。純の好きそうなモフモフだぞ」 凪「へー」 純「写真ないの?」 瞳「はい、これ」 凪「かわいい」 純「ほんとだー。かわいいね」 晃「にしても、悟は柴犬か?無難なところを選んでねえ?」 瞳「確かに。でも悟に合いそうな犬って難しいわね」 悟「自分でも分かっているから、そうつっこむな」 晃「はいよ」 瞳「それじゃ、次に行きましょ。凪は犬と猫、どっちが好き?」 凪「ハリネズミ」 晃「どっちでもねえ!(笑)」 悟「ははは、まあいいじゃないか」 瞳「ハリネズミのどんなところが好きなの?」 凪「かわいい」 純「かわいいよね。ぼくも好き」 瞳「そうね、可愛いわよね・・・(悟を見る)」 悟「ハリネズミは確かに可愛いが、飼うのはすごく難しいんだぞ。気温の変化に弱いから27℃に保たないといけないらしい」 晃「何気に詳しいし!(笑)」 瞳「そうじゃなくて・・・はあ」 凪「飼うの大変なんだね・・・残念」 純「ひとみちゃんは、なんの動物が好き?」 瞳「そうねえ。やっぱり猫かしら」 悟「別に議題に合わせなくてもいいんだぞ」 瞳「ほんとに好きなの」 晃「あれだ、いつもは自由気ままなのに、たまに甘えてくるのがいいんだろ」 瞳「分かってるじゃない」 晃「お前が分かりやすいんだよ」 純「ネコちゃん、ゴロゴロしてるの、かわいいね」 凪「ツンツンからの、デレ」 瞳「もうね、甘える時の『わたしがここにいるんだから撫でなさい』とか『わたしだけを見て』っていう感じで、全身で構ってアピールするのが可愛いのよ。分かる?」 晃「熱いな」 瞳「それでいっぱい構ってあげても次の瞬間には素知らぬ顔で去っていくのがまたクールなの。なのにこっちが違う方に行くとまた構ってアピールされて、なんてもう・・・尊すぎる」 晃「ああ・・・よく分かったよ」 瞳「え、もっと聞きたい?」 晃「んなこと誰も言ってねえ!」 悟「はいはい。それじゃ晃はどっちが好きなんだ?」 晃「う・・・。実は俺も猫だったり」 瞳「そうよね!」 純「どんなネコちゃんがいいの?」 晃「正確にはネコ科だな。トラとかヒョウとか、特に野性味のある奴が格好いいから好きだな」 凪「おお」 瞳「そうよね。大きい体でゴロゴロしてるの可愛いわよね」 晃「だー、違う!俺は格好いいのが好きって言ってるだろ!獲物を狙う時の低い姿勢。柔軟な体をフルに使って駆ける躍動感。ああいうのがいいんだって」 凪「わかる」 純「かっこいいね」 悟「確かに、見ているだけで風を感じるよな」 晃「そうなんだよ!」 瞳「そうね。はあ」 晃「なんでため息」 凪「じゃあ悟兄さんはどっち?」 悟「うむ・・・。話しながら考えていたんだが、どっちも好きだな」 晃「うおい!」 純「今日のあきら兄さん、元気だね」 凪「つっこみ、おつかれ」 晃「・・・」 瞳「気持ちは分かるけど、悟がはっきりしないのも珍しいわね」 悟「いやまあ、始めは犬と言うつもりだったんだが、動画を見るのは猫の方が多いんだよ」 純「どっちもかわいいもんね」 悟「うむ。私はおバカなことをしている動物の動画が好きでな。棚の上めがけてジャンプしても全く届かない猫とか、咥えたおもちゃを絶対離さない犬とか、そういう姿を見て笑いながらも結構癒されているんだよ」 晃「ああ、あれはいいな」 瞳「それはそうなんだけど」 凪「おばかなの、かわいい」 純「たすけたくなるよね」 瞳「純はそのままでいてね」 純「?」 悟「というわけで、今回はここまでにしようか」 晃「逃げたな」 瞳「まあいいんじゃない?」 純「たのしかったね」 凪「うん。楽しかった」 晃「ならいいか。それじゃ悟、締めの一言頼むわ」 悟「犬も猫も他の動物も、それぞれ可愛い。以上」 純「わーい」 凪「真理」 瞳「ではまた次回ね。どんな事を話すのかしら」 晃「さあな。ま、堅苦しいのはやめてほしいが」 悟「楽しみにしていよう。それではまたな」 凪「ばいばい」 純「またねー」 第2回  閉会
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