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されたら困るんだけどね。認められてないわけだし……。
「面接? ははは、やだなー、そんなめんどうくさい」
キラキラさんはカラカラと笑って顔のまえで手をふる。
「あのっ。本当に、本当に、わたしを雇ってくれるんですか?」
「うん。ただし、仮採用」
「……へ?」
仮採用?
「試用期間ってやつ? 問題なければそのまま採用」
使用期間……本当に召喚士かどうかのチェックってことかな。でも、それならきっと大丈夫。だって、クロウは本当に本当にすごい召喚獣なんだから!
「わたし、頑張ります! たとえ火のなか水のなか、飛びこんでいきます!」
「おい、死ぬぞ」
「ははっ、いいねぇ。そういう子、大好き」
にっこり笑顔を向けられて、わたしの時間が止まった。ピキーンと固まっていると、大きな手が差し出される。
「今日からよろしく、リディルちゃん」
ハッと我に返って、大きな手を拝むように両手でつかむ。
「は、はいっ! せいいっぱい、頑張ります!」
「俺はアース・ディガルド。ここの所長ね」
「しょ、所長さん!」
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