久しぶりに

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久しぶりに

心友の北林弁護士と、みささんと4人で会う事になった。 たまたま会った居酒屋での再会。 「「カンパーイ」」 まずは生ビール!! 「お互いの婚約を祝して」なんて言ってるけれど、私は、あなたが結婚するとは思わなかったわよ。 みささんとの出会いが考え方を変えさせたんだろうな良かったと思う。 ふふッと笑ったのを見た北林弁護士が「どうしたの?」と聞くので「ノーマルで良かったなぁって思って」と言うと「?」って顔。 「だって私と付き合っていた時に、手も握らないし、結婚は考えられないって言うから、この人は男の人が好きなのか?って思ったんだよね」のこれには驚いたようだ。 みささんは、もう少しでビールを吹き出しそうになってるし、おさむさんは唖然として私の顔を見てる。 「私、そんなに魅力なかったかなぁ?」と呟くと。 「あのさ、エミちゃん、俺の出身大学知ってるよね?」 「うん、兄の正孝と同じだよね。」 「そう。わからない?」と言うが、何の事やらさっぱりわからない。 「凄い包囲網ですね」と、みささんが呆れたようにおさむさんの顔を見る。 え?みささん何言ってるの? 北林弁護士は、凄いだろう〜なんて言ってるし。 おさむさんは、小さな頃から私の事が好きだった。 アメリカにいる時にも、兄に私が一人でいるか確認を入れてた。 兄の正孝は、北林弁護士を私の彼というダミーにして、私に男の人を近づけないようにしていたってこと? 兄貴も兄貴よね。 そこまでして私に彼が出来ないようにしていたなんて。 はぁ〜〜〜だったらさぁ、おさむささんももっと早く現れてよね〜。って思うわ。 本当、周りくどいったらない。 おさむさんは、黙ってビールを飲む私を心配そうに見ながら「エミ、思いっきり引いてない?」 「引くいてはないけれど、もっとストレートに現れたら良かったと思うけど?」という私に、だよね〜と北林弁護士とみささんが頷く。 この雰囲気を変えるべくみささんが「私達の結婚式には、お二人で出席してしていただきたいんですが」と言うのでワクワクして来た。 「どんな感じにするの?」と聞くと、みささんが携帯でいろいろ見せてくれる。 それを合図のように、男二人はカウンターに移って行った。 カウンターでは、男同士の会話が弾んでいるようで何やら楽しそうだ。 みささんのドレスは、美咲お姉様にお願いする事にして近いうちに見に行くことになり予約を入れた。 どんなのにするのか今からワクワク。 北林弁護士は、お金あるだろうからオーダーメイドのドレスにしたら良いかも🎵 「エミさんの婚約指輪素敵ですね。ダイヤモンドも大きくてキラキラしてる。それにデザインも縦爪じゃないんですね」と、みささんが私の左手をムギュッと握ってまじまじ見てる。 「みささんの婚約指輪も素敵ですね。こればかりはおいくら万円?なんて聞けないしね」 「そうなんですよ。この前デパートで見たんですけど、凄く小さなダイヤモンドなのにン百万してたんですよ。もうびっくりして早々にショップを後にしました」そう言って大笑いしている、みささんはとっても可愛い。 私には妹がいないから、妹がいたらこんな感じなのかな。 そんな事を思いながら夜も更けて来たので解散となった。
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