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デート
約束の時間より少し早く待ち合わせ場所に着いた私は、服装のチェックをしようとウィンドウを見た。
そこには、とっても素敵なドレスが飾ってあった。
「うわ〜素敵。こんなドレスを来て出かけるパーティーってどんなのかな?」なんて呟くと。
「じゃあ、行ってみる?」と声に振り向くと彼がニコニコしながら立っている。
「え?いえいえ、とんでもないです」と言いながら内心まじ焦るわ〜。
「このドレスあなたに似合いそうですね。着てみませんか?」と私の腕をとり中に入ってしまった。
え?え?何?嘘でしょ!!
「あのドレスも良いけれど、この色の方があなたに似合うと思いますよ」と薄紫色のドレスを示す。
アドバイザーの綺麗なお姉さんが「こちらへ」と私を連れて試着室へと誘う。
ええい、こうなったら何でも着てやるわ!!
肌触りといい、とても着やすいのですんなり着る事ができた。
「とってもお似合いになりますね」と言われ、鏡を見て驚いた。
確かに、このドレスの形と色が私に似合ってる。
値段は、、、ウソ〜0がいくつついてるの?なんて思っていたらカーテンが開いてしまった。
「オーナー、着替えが終わりました」
「オーナー?誰が?」
「まぁ、とっても素敵。デザインも似合っているわ」と言う若い女性。
この人は誰?
こんな綺麗な人、見たことがない。
ドギマギしていると。
「姉さん、エミさんが驚いているから」とおさむさんがやって来る。
「ここの店は、僕の姉がオーナーなんだ」と教えてくれた。
「おさむ、彼女?紹介して」と、おさむさんに迫っている。
苦笑しながら「榊原エミさん。まだ付き合ってくれると言う返事はもらってないけど」と言うと。
「エミさん、おさむは優良物件よ。私が太鼓判押すわ」とこれまた私に迫って来る。
「あ、でも私、まだおさむさんの事を何も知らないし、私の事も何も知らないと思います。だから、今日は自己紹介をしようと思って来たんです」と言うと
「まぁ、なんて初々しいの。私エミちゃん大好きになっちゃったわ」と私に抱きついて来た。
隣で困ったように微笑んでいる、おさむさん何とかして汗
「姉さん、それより彼女のドレスに似合う小物やアクセサリーも用意してくれる?」
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