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とんでもない事に
0がたくさんついているドレスに、アクセサリー、靴やバッグ。
これを着て何のパーティーに行くと言うの?
などと考えていると、彼とお姉様が何やら話しながら入って来た。
「お待たせしちゃってごめんなさいね」と、お姉様。
「あの〜、私は何のパーティーに出るんでしょうか」と、恐る恐る聞いてみた。
「え?おさむ話してないの?」と驚くお姉様。
「あぁ、まだ。食事しながら話そうと思っていたんだよ」と、おさむさん。
「あのね、うちの会社の創立記念日パーティーがあるの。そこに必ずパートナーを連れて行かないとなのよ」と、お姉様。
「それで、今回俺がパートナーを連れて来なかったら、ペナルティーとして10人の女性の中から一人を選ばなくてはならないんだ」と、おさむさん。
「それだけは阻止させたい私と母が、おさむに気になる人はいないの?って聞いたら、エミさんの名前が出て来たのよ。それでエミさんにパートナーとしてパーティーに出て欲しいと思っているの。どうかしら。」
「姉さん、俺が話さなきゃいけないことを全部言ったらダメじゃないか」と困り顔のおさむさん。
「こんなお願いは失礼だと思っている。でも好きでもない人を選ばなきゃなのは、相手にも失礼だから阻止したいんだ。エミさん協力して欲しい。」と頭を下げられた。
どんなパーティーかも気になるし、この素敵なドレスも着られるなら、ちょっと行ってみようかな。
とも思う。
「あの、無作法ですけれど大丈夫ですか?」と聞くと。
「立食だから大丈夫」と二人から言われた。
「じゃあ、今回だけでよろしければお受けします」と承諾した。
さて、どうなるか。
パーティーまでには、もうしばらくあるから、お肌のお手入れをしっかりさなきゃ。
従業員割引で施術してもらおうかな。
そうだ、エステにも行こう。
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