とんでもない事に

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おさむさんのお姉様は、君島美咲と言い32歳。 もう一人お姉様がいて名前は、君島弥生さん35歳でセレブ御用達のサロンをしているらしい。 パーティーの当日、美咲さんが弥生さんのサロンに一緒に連れて行ってくれると言うので、全てお任せする事になった。 美咲さんのお店を出て、お腹も空いたので近くの居酒屋に行く事に。 「今日は、すまなかった。ちゃんと話をしてから姉のところに行こうとら思っていたのに、君がショーウィンドウを見ていて、綺麗だなぁって言ったのを聞いちゃったから、もうこれは直ぐにドレスを決めたいと思ってしまったんだよ」とすまなそうに話してくれた。 「おさむさん、改めてなんですが本当に私でよろしいんでしょうか」一抹の不安に私が聞くと。 「もちろんです。僕は先日お付き合いをして欲しいとお願いしましたよね。あの日、エミさんに一目惚れしたんだから」と嬉しそうに微笑んでいる。 あの日に?一目惚れ? 付き合っている彼女に振られて、どんな相手なのか知りたくてBARに来ていた人と同じ人物なの?ってくらい違う人。 「本当に、あの時の人ですか?」 「そうですよ」とニコニコ。 「あまりにも違うから信じられなくて」 「あの彼女は、私の友人の彼女だったんですよ」 「へ?」 友達の彼女?なの?で? 「彼女に新しい彼ができたようだ。と友人が振られてやけ酒に付き合っていたんだよ。どんな奴なのかな?と思って見に行ったんだけど」と言いながらビールを頼んでる。 もちろん私の分も。 「エミさんは何をしにBARに来たんですか?」 「友達が振られたって荒れていたから、一言言ってやろうと思って行きました」 「なるほど」などと頷いている。 「あの二人がなかなか帰らないから、二人で飲んで記憶をなくしてしまって申し訳なかった」と苦笑い。 そう、あの2人が帰った頃には、おさむさんは爆睡してた。 どこの誰だかわからないし、このまま放っておく事もできずに連れて帰って来た。 スーツのまま寝かせるわけにもいかず、初めて男の人のスラックスを流す事になりドキドキしちゃったわ。
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